ご挨拶

 

この度,第21回日本正常圧水頭症学会を名古屋の地で開催させていただきますことを,大変光栄に存じます.

正常圧水頭症の疾患概念は1965年のHakim & Adamsの論文にさかのぼる訳ですが,特発性正常圧水頭症(iNPH)については,その頃から特発性(原因不明)のままであります.我が国よりiNPH診療ガイドラインが世界に先駆けて出版され,SINPHONI研究,SINPHONI-2研究という世界をリードする研究が行われているにも関わらず,その病因(原因)はまだ明らかにされていません.そこで第21回の学会テーマは「iNPHのサイエンス」とし,未だ明らかにされていないiNPHの病因・病態・症状発現の機序を基礎および臨床の両面から掘り下げたいと思います.また治療に関してはシャント手術という確立した方法があるわけですが,これも数十年間あまり進歩したとはいえません.余分な髄液を頭蓋外へ排除するのはいいとしても,そのシステムについても圧なのか量なのか,本当にこれでいいのか今一度考え直す必要があると思います.また疫学,診断,リハビリ,医療連携,社会医学的課題など広い分野で深い議論を行える会にできればと考えております.

皆様の活発なご発表とご討論によって,本学術集会が実り多きものとなりますよう心よりお願い申し上げます.

 

 

 

 

 

第21回日本正常圧水頭症学会

会長 間瀬光人

© 2020 第21回日本正常圧水頭症学会